フリーソフトの検証などの際に現環境にインストールしてしまうとレジストリが汚れるとか、いらないファイルやフォルダが大量に生成されて邪魔だとか、別のソフトとの相性によって正常に動かないとか、様々な問題があって検証するのに無駄な時間を使ってしまう。
一時的にクリーンな実験用Windowsをぱっと作れてしまうサンドボックス機能を試してみた。
※ Windows 10 Pro または Enterprise が必要です。Homeでは使用できません。
手順を一から書こうとも思いましたがが、 以下がとてもわかり易いのでこちらを参照ください。
手順概要
- ファイル名を指定して実行(Win+R)「optionalfeatures.exe」
- Windowsサンドボックスを有効化して再起動
- スタートメニューでWindows Sandboxを検索して実行
何か設定画面とか出てくるのかと思いきやこれだけ。かなりお手軽に使えます。
注意点や気づいたこと
- 再起動が必要なアプリのインストールはできない
- Windows のライセンス認証はされていない
- ショートカットキーなどはホストPC側が受け取ってしまう
- Winキーを押してもサンドボックス側のスタートメニューは反応しない
- ウィンドウを閉じたら作業中のデータはすべてリセットされる
- うっかり電源オフや再起動を実行すると警告なしで切断されてリセットされてしまう
- クリップボードは双方向で共有化されている
- pingは通るがゲストからホストLANのNASなどにはアクセス不可能(まぁできちゃったらアウトですからね)
- メモリは3.9GB、Cドライブ39.8GB
カスペルスキーのせいでインターネット接続できない
追記 2020/11/16 その後のアップデートで改善されたのか普通に接続出来るようになってました
以下の画像のように「識別されていないネットワーク インターネットなし」と表示されて、サンドボックス環境がホストPC経由でのネット接続できない場合があります。
筆者環境がまさにこれでした。
Oracle VirtualBox との共存が問題かと最初は思いましたが、筆者環境においてはカスペルスキーインターネットセキュリティのファイアウォールが遮断しており、一時的に保護を無効化すると接続できました。
一時的に停止しておいてサンドボックスでのインターネット接続が確立されたあとでファイアウォールを有効化するか、パケットルールにて許可する必要がありそうです。
サンドボックス起動後にファイアウォール設定を変更した場合はネットワークアダプターを一旦無効化してから再度有効化することでも接続できます。